(台北中央社)台湾の航空会社、チャイナエアライン(中華航空)とスターラックス(星宇)航空が、女性客室乗務員の制服でズボンとスカートを選択できるようにする制度を導入する見込みだ。2日にはチャイナエアラインのズボンのデザインが明らかになった。
台湾の航空会社では現在、格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾(台湾虎航)だけが女性客室乗務員の制服にズボンを採用している。
制服を巡っては、航空会社の客室乗務員らでつくる労働組合「桃園市空服員職業工会」が昨年8月、監察院国家人権委員会に対し、多数の国内航空会社では女性客室乗務員にスカートの着用を求めている他、化粧や髪型、履物などの身だしなみに多くの規定があり、ジェンダー差別が生じていると訴えを寄せた。これを受けて同委は7月、会社の規定は国連の「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(CEDAW)に違反していると認定し、会社側に迅速な対応を求めていた。
チャイナエアラインは、ジェンダー平等を重視し、従業員がバランスよく活躍できる職場づくりに尽力していると強調。従業員がスカートとズボンを選択できるようにするとした。
またスターラックス航空は9月に関連の規定を変更したとし、制服の更新時にはスカートとズボンを選べるようにしたと明らかにした。