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能登半島地震/被災の輪島塗メーカー、台湾の人々がクラファンで支援 10代目「励みになった」

2024/03/19 17:56
東京ドームシティプリズムホール「ご当地よいどれ市2024」で作品を制作する田谷漆器店の職人
東京ドームシティプリズムホール「ご当地よいどれ市2024」で作品を制作する田谷漆器店の職人

(東京中央社)能登半島地震で被災した石川県輪島市の老舗輪島塗メーカー、田谷漆器店を支援しようと、台湾でクラウドファンディング(CF)が行われている。当初は目標額を100万台湾元(約470万円)に設定していたが、わずか1日で達成し、現時点で1000万元(約4700万円)を超える額が集まった。10代目の田谷昂大さんは中央社の取材に対し、台湾の人々からこれほど多くの支援が寄せられたことに非常に驚いていると明かし、感謝の念を抱き、励みにもなっていると語った。

同店は1818年創業。200年以上の歴史を持つ。1月1日の地震によって、事務所棟は全壊。2階建ての工場は1階部分が完全に押しつぶされ、建設中だったギャラリーは焼け落ちた。

台湾でのCFは、台湾で活躍する日本人ユーチューバーのIku老師が発起した。Iku老師は同店と複数回にわたって一緒に仕事をしたことがあり、手助けをしたいとの思いからCFの実施を決めたという。

Iku老師によれば、支援金額に応じて返礼品としてコースターや湯飲みなどを生産再開後に提供するプランを用意したが、「返礼品は要らない」とのコメントが賛同者から数多く寄せられた。そこで返礼品が不要な人向けに「精神上の支援」のプランを新たに加えた。Iku老師は取材に対し、これらの人々の見返りを求めない心に本当に感動したと話した。

田谷さんによれば、臨時工房は来月設置される予定で、以降輪島塗の生産を再開できるという。田谷さんは新たなギャラリーも建設するとし、ギャラリーでは今回の支援者の名前を掲示する他、台湾と日本の友情の架け橋をイメージできる作品も展示したいと明かした。

(戴雅真/編集:名切千絵)

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影片來源:中央社
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