(台北中央社)中央感染症指揮センターは20日、新型コロナウイルス対策として入国者や陽性者と密接に接触した人を対象に提供している抗原検査キットについて、来月1日から配布を停止すると発表した。内外の感染状況や台湾の医療提供体制などを考慮して判断したとしている。
現行では、入国者には入国時に1個が配布され、接触者の場合は各自治体の衛生局から1個提供されている。
同センターは、入国後7日間の自主防疫期間中の検査を症状がある場合のみに切り替えたことや入国時に症状がある人に対しては検疫官が必要に応じて検査を実施可能であること、国内で検査キットの購入がしやすくなっていることを配布停止の理由として挙げた。
同センターは台湾での感染状況が落ち着いているとしつつ、市中では感染のリスクが依然としてある他、呼吸器系ウイルスの流行時期にもあると説明。ワクチン接種を呼びかけた。