台湾とシンガポールの同性カップルが勝訴 婚姻届受理拒否の処分取り消し

2021/11/26 11:47
同性間の国際結婚を巡る行政訴訟で勝訴するシンガポール人の美蘋さん(左)と台湾人の小Cさん(右)
同性間の国際結婚を巡る行政訴訟で勝訴するシンガポール人の美蘋さん(左)と台湾人の小Cさん(右)

(台北中央社)婚姻届の受理を拒まれていた台湾人女性とシンガポール人女性の同性カップルが処分取り消しを求めた訴訟で、台北高等行政法院(裁判所)は25日、処分を取り消し、婚姻届を受理するよう戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)に命じた。同性間の国際結婚を巡る行政訴訟でカップルが勝訴するのは3組目。

台湾では2019年5月に同性婚を認める特別法が施行されたが、台湾人が同性の外国人と結婚する場合は、相手の外国人が同性婚を認める国・地域の出身者でなければならないとの規定が設けられている。

結婚したのは台湾人の小C(シャオシー)さんとシンガポール人の美蘋(メイピン)さん=2人とも愛称=。2人は2019年10月に台北市松山区の戸政事務所に婚姻届を提出したが、受理されなかった。台北市政府に訴えを退けられた後、台北高等行政法院に行政訴訟を起こしていた。

2人は10年余りの交際期間を経て2018年にオーストラリアで結婚。海外での精子提供による人工授精で小Cさんが女児を出産した。娘は間もなく3歳になるという。美蘋さんは公判で、自身と娘は法律上では赤の他人となるため、台湾で結婚し、娘を養子として迎えたいと語っていた。

25日の判決後に開いた記者会見で美蘋さんは、訴訟を起こしてから勝訴までに2年以上が経ち、当時胸にだっこしていた娘は今では裁判所を駆け回るまでになったと長い道のりを振り返った。

美蘋さんは、台湾には結婚できるのを待っている国際同性カップルが400組以上いると言及し、国際同性カップルの結婚を制限する内政部(内務省)の解釈の取り消しを願った。

司法院は今年1月、同性間の国際結婚に関して、一方が台湾人であれば台湾での同性婚を認める「渉外民事法律適用法」改正案をまとめた。改正案は現在、行政院院会(閣議)で審議にかけられている段階。

(劉世平/編集:名切千絵)

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