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台湾在住歴10年超の編集部員がイチオシする「何度も行きたい台湾の地域」5選

2023/07/28 18:47

日本と台湾の往来がぐっとしやすくなった昨今。夏休みに台湾旅行を予定している人、あるいは今後の台湾訪問を計画している人もいるのではないでしょうか。

そこで、日本から観光目的で台湾を訪れる人々に台湾の各地の魅力をより深く知ってもらおうと、台湾在住歴10年以上のフォーカス台湾編集部員3人が「何度行っても楽しめるおすすめの地域」を5カ所ピックアップしました。訪問地選びの参考にしてみてください。

▽ 宜蘭

台北から高速バスでわずか1時間弱で行ける北東部・宜蘭。三方を山に囲まれている上、太平洋に面しているので、山地にも海沿いにも美しい自然を楽しめるスポットが多くあります。農業が盛んで、市街地を少し離れるとのどかな田園風景がどこまでも広がり、大きく深呼吸すると心からリラックスできます。

宜蘭は温泉でも知られており、地域によってさまざまな種類の温泉に入れる他、足湯や露天風呂、温泉卵作りが楽しめるスポットもあります。台北から日帰りでも行けますが、温泉に入れる宿に宿泊するのもおすすめです。

宜蘭にはのどかな景色が広がる場所が多く、山並みも眺められる(左上)、露天風呂が楽しめる太平山の鳩之沢温泉(右上)、海沿いのカフェから望む亀山島(右下)、宜蘭の温泉地・礁渓の湯圍溝温泉公園では足湯に浸かることもできる(左下)
宜蘭にはのどかな景色が広がる場所が多く、山並みも眺められる(左上)、露天風呂が楽しめる太平山の鳩之沢温泉(右上)、海沿いのカフェから望む亀山島(右下)、宜蘭の温泉地・礁渓の湯圍溝温泉公園では足湯に浸かることもできる(左下)

▽ 嘉義

日本統治時代に林業の拠点として栄えた歴史を持ちます。中心都市の嘉義市には日本統治時代の古跡や嘉義市立美術館、北回帰線モニュメントなど見どころが点在します。市街地が比較的コンパクトで徒歩や自転車などで気軽にさまざまな場所を巡れるのが魅力です。また火鶏肉飯(ターキーライス)や現地では「白酢」と呼ばれるマヨネーズに似た調味料を加えて食べる涼麺、シロップの代わりに豆乳をかける豆漿豆花、沿岸部で養殖されるカキなど、嘉義を代表するグルメも多くあります。食文化の多様さは1度の滞在では食べ尽くせないほどです。

嘉義名物の火鶏肉飯(左上)、旧嘉義神社には射日塔と呼ばれる展望台がある(右上)、独特の白いソース「白醋」がかかった涼麺(右下)、2020年に開館した嘉義市立美術館(左下)
嘉義名物の火鶏肉飯(左上)、旧嘉義神社には射日塔と呼ばれる展望台がある(右上)、独特の白いソース「白醋」がかかった涼麺(右下)、2020年に開館した嘉義市立美術館(左下)

▽ 台南

台南といえば何と言ってもグルメ。脂が乗ったサバヒー(虱目魚)がぜいたくに使われているお粥や、新鮮な牛肉にアツアツのスープをかけていただく牛肉湯など、台南ならではの味は一度食べたら忘れられません。これらのグルメのためだけに台南に行きたくなるほどです。

ローカルな雰囲気も魅力的で、にぎやかな声が飛び交う市場や寺廟の祭りばやしなど、街中にさまざまな音が溢れていて活気が感じられます。市中心部には歴史建築が多く残っており、台湾の豊かな歴史的背景が感じられます。行くたびに違った表情を見せてくれる都市です。

にぎわう永楽市場。有名なグルメが多く、人気のスポットになっている(左上)、新鮮な牛肉にアツアツのスープをかけていただく牛肉湯(右上)、大きな音を立てて街を練り歩く廟のパレード。廟の前に着くと停止し、パフォーマンスが披露される(右下)、脂が乗ったサバヒー(虱目魚)がぜいたくに使われているお粥(左下)
にぎわう永楽市場。有名なグルメが多く、人気のスポットになっている(左上)、新鮮な牛肉にアツアツのスープをかけていただく牛肉湯(右上)、大きな音を立てて街を練り歩く廟のパレード。廟の前に着くと停止し、パフォーマンスが披露される(右下)、脂が乗ったサバヒー(虱目魚)がぜいたくに使われているお粥(左下)

▽ 金門

台北松山空港から国内線で約1時間。台湾本島や澎湖などとは異なった独自の文化があり、訪れる人を引き付けます。

島内には清朝時代の面影を持つ数多くの伝統家屋が残る他、各地で牛も放牧されていて、のどかな雰囲気を満喫できます。風獅爺と呼ばれるシーサーも点在し、沖縄との文化の共通点を垣間見られるのも興味深い点です。

タロイモ料理や牛肉料理、コーリャン酒など、金門ならではの食材を使ったグルメも豊富にあります。

金門名物のタロイモかき氷(左上)、中洋折衷の建築様式が目を引く黄輝煌洋楼(右上)、ジューシーで柔らかい牛肉を使った料理(右下)、金門各地で栽培されているコーリャン(左下)
金門名物のタロイモかき氷(左上)、中洋折衷の建築様式が目を引く黄輝煌洋楼(右上)、ジューシーで柔らかい牛肉を使った料理(右下)、金門各地で栽培されているコーリャン(左下)

▽ 台東・緑島

東部・台東県からフェリーで約50分の場所にある離島・緑島。スクーターで1時間も走れば一周できるほどの小さな島ですが、楽しみ方はたくさんあります。海が見える民宿でのんびり過ごすも良し、浜辺からすぐの場所でシュノーケリングを体験するのも良し。ダイビングもできます。また、緑島は現在は観光地となっていますが、かつては政治犯の流刑地でもあったことから関連施設の遺構も残されており、台湾の民主主義の歴史に対する理解を深めることもできます。

シュノーケリングは船で沖合に出ずに、砂浜から直接海に出て体験することができる(左上)、台湾ではここだけの海底温泉「朝日温泉」(右上)、島の周辺に広がる美しい海(右下)、監獄跡地を利用した展示施設では、当時の監獄内の様子が再現されていた(左下)=いずれも2016年撮影
シュノーケリングは船で沖合に出ずに、砂浜から直接海に出て体験することができる(左上)、台湾ではここだけの海底温泉「朝日温泉」(右上)、島の周辺に広がる美しい海(右下)、監獄跡地を利用した展示施設では、当時の監獄内の様子が再現されていた(左下)=いずれも2016年撮影

(編集:名切千絵)

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