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台湾在住歴10年超の編集部員がイチオシする「台湾で食べたいグルメ」11選

2023/05/17 18:01

台湾で新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、観光客の訪台が解禁されてから半年余り。最近は台北の街中でも日本人観光客をはじめ、外国人観光客の姿を見かける機会が増えてきました。

台湾旅行で楽しみにしていることの一つに「台湾グルメ」を挙げる人も多いのではないでしょうか。そこで、台湾在住歴10年以上のフォーカス台湾編集部員3人が、観光で訪れる方々に食べてもらいたいグルメを定番からちょっぴりマニアックなメニューまで11品をご紹介します。

【ルーローハン(魯肉飯)】

甘辛くトロトロに煮込んだ豚肉をご飯にのせた郷土料理。庶民的なメニューで、至る所で食べられます。小ぶりの茶碗に入っているので、野菜のサイドメニューやスープと一緒に注文するのが一般的です。

一言コメント:とにかくご飯が進む。あのジューシーさがたまらない!

ルーローハン(中央社資料写真)
ルーローハン(中央社資料写真)

【ショーロンポー(小籠包)】

言わずとしれた名物グルメ。豚ひき肉で作った餡(あん)を小麦粉でできた皮で包んで蒸したもので、皮を一口かじると肉汁がじわっと溢れ出します。熱々がおすすめですが、やけどには要注意。ガイドブックに必ず載っているような有名店から庶民的な店までいろいろありますが、店によって皮の厚さや食感、具材など違いがたくさんあるので、食べ比べを楽しむのもおすすめです。

一言コメント:皮が厚めだったり薄めだったり、具材もスタンダードな豚肉からヘチマやカニミソ、チョコレートやトリュフなどの変わり種まであります。実はバリエーションが豊富なんです。

ショーロンポー
ショーロンポー

【台湾風フライドチキン(鶏排 ジーパイ/鹹酥鶏 シェンスージー)】

ナイトマーケットで定番のメニューの一つ。「鶏排」は1枚の鶏胸肉を丸ごと揚げたもので、「鹹酥鶏」は一口大の唐揚げです。味付けには五香粉などのスパイスが使用されており、日本の唐揚げとは一味違う味わいです。鶏排や鹹酥鶏を売る店では、インゲン(四季豆)やベビーコーン(玉米筍)、エリンギ(杏鮑菇)、さつま揚げ(甜不辣)などさまざまな具材の揚げ物や焼き物がラインナップされていることも多いので、いろいろな具材を注文するのもまた一つの楽しみ方です。

一言コメント:たまに無性に食べたくなる味。ボリューム満点!

鶏排(中央社資料写真)
鶏排(中央社資料写真)
鹹酥鶏。左はナイトマーケットで揚げている様子。
鹹酥鶏。左はナイトマーケットで揚げている様子。

【塩漬けのゆで鶏肉(鹹水鶏 シェンスイジー/鹽水鶏 イェンスイジー)】

こちらも定番の屋台グルメの一つ。「鹹水鶏」とも「鹽水鶏」とも呼ばれます。八角や五香粉などの香辛料で塩漬けしてからゆでた鶏肉と、お好みの野菜をあえた爽やかな一品です。プリプリの鶏肉とサラダのようにシャキシャキの野菜が一緒に楽しめます。ニンニクの味と香りが口の中に広がり、満足感が得られます。

一言コメント:ピリッと効いたコショウや唐辛子がアクセントになり、おつまみとしても最高。蒸し暑くても、ビール片手に食べるとより美味しく感じられるはず。

鹹水鶏。カラフルな野菜を加えると、彩りもきれいな一品に。
鹹水鶏。カラフルな野菜を加えると、彩りもきれいな一品に。

【台湾風煮込み(滷味 ルーウェイ)】

肉や野菜、豆腐、キノコなどさまざまな具材を煮込んだ料理です。「滷味」と一口に言っても、具材を醤油ベースのスープでさっと煮込んだタイプと、じっくりと煮込んで味を染み込ませたタイプの2種類があります。前者は一般的に「加熱滷味」、後者は「冷滷味」とも呼ばれます。加熱滷味は、まず好きな具材を選んでからお店の人に煮込んでもらうというシステムで、煮込んだスープごと提供されます。ちょっとした鍋のような雰囲気。冷滷味は具材自体があらかじめしっかり煮込まれた状態で陳列されており、タレやネギをかけて提供されます。牛肉麺店や餃子店などではこちらのタイプの滷味が用意されていることも多いです。加熱滷味には麺も加えられるので、この一杯だけで一食を済ませられます。一方の冷滷味はおかずとしての位置付けです。

一言コメント:食材の選択肢が豊富で、野菜や豆腐などヘルシーに食べられるのが魅力!

加熱するタイプの滷味。左の写真のように、湯切りに一人分ずつの具材を入れ、大きな鍋に入ったスープで煮込んでいきます(左は中央社資料写真)
加熱するタイプの滷味。左の写真のように、湯切りに一人分ずつの具材を入れ、大きな鍋に入ったスープで煮込んでいきます(左は中央社資料写真)
あらかじめよく煮込まれた状態の滷味。ネギやタレがかかっています
あらかじめよく煮込まれた状態の滷味。ネギやタレがかかっています

【季節の果物】

フルーツ王国として知られる台湾。季節のフルーツはぜひ、台湾で新鮮さを味わっていただきたいです。日本ではなかなか食べられないフルーツでも、台湾でなら好きなだけ食べられるのが現地ならではのメリット。地元の人でにぎわう市場をのぞいてみると、珍しい色や形のフルーツに出会えるかもしれません。

一言コメント:日本で人気の台湾マンゴーは春から9月ごろまでさまざまな品種が出回ります。品種によって甘みと酸味のバランス、香りも違うのでぜひ食べ比べてみてください。

左上から時計回りにマンゴー、ライチ(中央社資料写真)、スイカ(行政院農業委員会農糧署東区分署提供)、アテモヤ(中央社資料写真)
左上から時計回りにマンゴー、ライチ(中央社資料写真)、スイカ(行政院農業委員会農糧署東区分署提供)、アテモヤ(中央社資料写真)

【ビール】

台湾のビールと言えば、台湾ビール(台灣啤酒)が有名ですが、最近は台湾産クラフトビール(精釀啤酒)のブランドも増えており、台湾の果物などを使ったオリジナリティーあふれるビールが数多く登場しています。クラフトビールメーカーが展開するバーもあるので、ビール好きの方にはおすすめです。

一言コメント:特色あるクラフトビールがたくさんあるので、ぜひ飲み比べてみてください。

台湾のブルワリー各社のビール
台湾のブルワリー各社のビール

【カモの血ゼリーの辛い煮込み(麻辣鴨血 マーラーヤーシエ)】

カモの血をゼリー状に固めたものを辛い漢方スープで煮込んだ一品。火鍋に具材として加えられる他、屋台などでは一品メニューとして食べられます。屋台で提供される麻辣鴨血には、野菜や麺、臭豆腐(豆腐を発酵させたもの)などをトッピングしたメニューもあります。鴨血は臭みがある場合もあるので、好みは分かれますが、日本でなかなか食べられないメニューにチャレンジしたい人にはおすすめです。また、鴨血は店によっても食感や味が異なるので、さまざまな店で食べてみると、自分の好みが見つかるかもしれません。

一言コメント:プリプリの食感が最高。ビールにもよく合う!

麻辣鴨血。写真は鍋の具材として提供されたもの
麻辣鴨血。写真は鍋の具材として提供されたもの

【鹹蛋(シェンダン)を使った炒め物】

台湾風居酒屋と呼ばれる「熱炒」の店などでよく見かけるメニュー。鹹蛋とはアヒルの卵の塩漬けです。鹹蛋の炒め物にはさまざまな種類があり、ゴーヤやエリンギ、豆腐、マコモダケなどとそれぞれ一緒に炒めたメニューなどがあります。具材によって「苦瓜鹹蛋」(ゴーヤの鹹蛋炒め)や「金沙筊白筍」(マコモダケの鹹蛋炒め)などの名前が付けられています。

一言コメント:鹹蛋のしょっぱさとコクが具材の野菜と絡み合って、ご飯とお酒が進む!

マコモダケの塩漬け卵炒め(金沙筊白筍)
マコモダケの塩漬け卵炒め(金沙筊白筍)

【ラードかけご飯(豬油拌飯 ジューヨウバンファン)】

エシャロットを加えて炒めた豚の脂身をとろみ醤油(醬油膏)などで調味したタレをご飯にかけていただくシンプルな一品。香り高いラードが白米と合わさり、ご飯が進みます。南部・台南には生の卵の黄身を混ぜて食べるお店もあるそうです。

一言コメント:台湾の昔懐かしい庶民の味が楽しめます。

豬油拌飯(手前)
豬油拌飯(手前)

【パッションフルーツ緑茶(百香緑 バイシャンリュー)】

台湾の至る所で見かけるドリンクスタンド。タピオカミルクティーももちろんおいしいですが、爽やかな味わいで特に夏に飲みたくなるのが果物入りのお茶です。果物入りのお茶にもさまざまな種類があり、オレンジをはじめ、いくつかの果物が入ったフルーツティー(水果茶)の他、シンプルに1種類の果物とお茶を合わせた「グレープフルーツ緑茶」(鮮柚緑)や「オレンジ緑茶」(香橙緑)、「レモン緑茶」(檸檬緑)など数多くのバリエーションがあります。中でも編集部員が日本の観光客の方々に一度は試してもらいたいのはパッションフルーツ緑茶(百香緑)。パッションフルーツの酸味と緑茶が絶妙にマッチして、夏の暑い日にはぴったりです。

一言コメント:甘酸っぱくて爽快感満点!パッションフルーツの種をポリポリ食べるのが楽しい!

パッションフルーツ(左、高雄区農業改良提供)。右は果物入りドリンクのイメージ(中央社資料写真)
パッションフルーツ(左、高雄区農業改良提供)。右は果物入りドリンクのイメージ(中央社資料写真)

(編集:名切千絵)

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