(ロンドン中央社)英スコットランド国立博物館が東アジア常設展に設置している地図で、台湾と中国を同一色で表示していることが分かった。駐エディンバラ弁事処(総領事館に相当)は9日までに中央社に対し、関係部門に台湾の立場を明確に表明したと明らかにした。
地図は中国や日本、韓国の文化を紹介する「東アジア探索」の常設展に設置されているもので、中国を紹介するパネルに描かれている地図で、台湾と中国が同一色で塗られている。
地図の色分けについて、同館の広報担当者は取材に対し、同館傘下の博物館での展示で地図を使用する場合には国連による世界地理区分をガイドラインとしており、同区分で台湾は区分の対象に含まれていないと説明した。一方で、台湾と中国を同一色で表示した理由や、「台湾は中国の不可分の領土」などとする北京当局の主張を受け入れたのかといった問いについては回答しなかった。
同館の地図上での台湾に関する不当表示は、台湾に関心を寄せる外国人によるSNS上での投稿で明らかになった。この投稿は台湾のインターネット上でも拡散され、物議を醸している。
駐エディンバラ弁事処の丁志華処長は、弁事処はすでに関係部門に台湾の立場を明確に表明したと説明。スコットランドの各界に対し、台湾の政治や経済的発展についての説明を続け、スコットランドとのやりとりや交流を推進していくと述べた。
英政府はこれまで、北京当局の「一つの中国原則」への支持を公に表明したことはない。スコットランド国立博物館はスコットランド政府の資金援助を受ける公立の機関で、行政法人に相当する。同館の他、国立戦争博物館、国立航空博物館などを運営している。