(台北中央社)外交部(外務省)は28日、中米ニカラグアのオルテガ大統領が今月16日に台湾の主権とイメージをおとしめる悪意ある発言を行ったとして、厳正に抗議した。現地報道によれば、オルテガ氏は台湾を「ごみ」と非難し、2021年に中華民国(台湾)と断交したことを正当化したという。
ニカラグアは1985年に中華民国と外交関係を断絶したものの、90年に国交を回復。2021年に再び断交した。断交はいずれもオルテガ氏の政権下で行われた。
外交部は声明を通じ、オルテガ氏は断交前に台湾がニカラグア社会や経済の発展に大きく貢献したことを顧みず、中国にこびへつらい、へりくだっているとして、極めて遺憾だと批判。オルテガ氏の不当な発言は、同氏の道徳的良心の欠如を際立たせていると強調した。
また、中華民国台湾は主権を有する独立国家であり、中華人民共和国とは互いに隷属していないと主張。中国共産党政権が台湾を統治したことは一度もなく、これは台湾海峡の客観的な現状であり、国際社会が広く認識している事実だとし、オルテガ氏に対し、中国の取り巻きにならないよう呼びかけた。
その上で、台湾は世界の信頼できる協力パートナーとして、頼清徳(らいせいとく)総統が掲げる「総合外交」の精神を堅持し、世界各国と民主主義パートナー関係を一層深める方針を示した。