(台北中央社)最大野党・国民党の鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)は13日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)と面会した。双方は台湾の政治の発展、両岸(台湾と中国)情勢、台日関係について意見交換した。
鄭氏が同日、自身のフェイスブックで明らかにした。片山氏と友好的で建設的な会談を行ったという。
鄭氏によると、片山氏は、日本は台湾との関係を一貫して重視しており、国民党とも長期的に良好な交流を維持しているとした上で、2013年に結ばれた台日漁業取り決めなど、これまでの台日間の取り組みに言及。鄭氏も馬英九(ばえいきゅう)政権時代(08~16年)の台日協力に触れ、これらの進展が安定かつ緊密な台日関係の重要な基盤を築いたとの認識で一致したという。
また双方は、台湾海峡の平和と安定は台湾だけでなく、地域や世界の安全にも深く関わり、台湾と日本が共に努力する方向であると強調。片山氏については、鄭氏との密接な意思疎通の維持に期待を寄せるとともに、国民党主席としての訪日を歓迎する考えを示したとしている。
交流協会は14日、フェイスブックに「片山代表は鄭主席に就任のお祝いを伝え、和やかな雰囲気の中で各種情勢について意見交換を行いました」と投稿。「当協会は、鄭主席率いる中国国民党と引き続き密接に交流して参ります」との方針を明らかにした。