(新竹中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は10日、北部・新竹県内の軍事施設で、陸軍が新たに導入したM1A2T「エイブラムス」戦車の実弾射撃演習を視察し、攻撃力や機動性に優れていると性能を高く評価した。
台湾は米国からM1A2Tを108両購入し、第1陣となる38両が昨年末に台湾に到着した。今回の演習では、さまざまな条件下で120ミリ砲から実弾を射出。19発全てが目標に命中した。
頼総統は、今回の成果は実戦的な訓練のたまものであり、今後は無人機や革新的な戦術・戦法と組み合わせ、台湾が掲げる「防衛固守、多重抑止」の戦略目標達成が可能になると信じていると語った。
また日頃の訓練を増やして国軍の戦力を強化すれば、国家や社会、人々に安心をもたらし、地域に平和と安定を与えられると主張。いかなる時の訓練も無駄にはならないことを感じてほしいと語った。
さらに、政府は国軍の後ろ盾になるとし、共に団結、協力して国家の主権や得難い民主主義と自由の生活様式を守ろうと強調。全ての産業がこの国の中で繁栄、発展できるよう取り組むと述べた。