(台北中央社)20日に投開票される参院選を前に、台湾で4日、初めて在外投票所が設置された。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の台北事務所(大使館に相当)と高雄事務所(領事館に相当)で14日まで投票を受け付ける。
台湾ではこれまで在外投票所が設置されたことはなく、有権者は郵便投票などを利用していた。
交流協会によると、台湾に暮らす日本人有権者は約1万6000人。以前から在外投票所の設置を求める声があり、外務省と協議した上で設置したという。
5日に台北の投票所を訪れた台北市在住の男性は「簡単にその場で投票できるので来た」、「日本のことが少しでも良くなれば」と話した。
交流協会台北事務所の高羽陽副代表は、台湾には2万人を超える日本人社会があるとした上で「在留日本人の当然の権利である投票権を行使する機会の拡大、利便性の向上に資するということで非常に意義深い」と語った。
(齊藤啓介)