(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は21日、台北松山空港の海軍陸戦隊(海兵隊)66旅衛戍第2戦闘隊を視察し、国軍の待遇を4月1日から引き上げると発表した。国軍に対して各方面から引き続き配慮することに努力するとし、共に国家を守り、自由と民主主義の日常を確保したいと語った。
頼総統は、国軍が常に持ち場を守り、国家防衛に尽力していることに感謝を表明。われわれの自信の基礎であり、国民全体の希望でもあるなどと述べた。
志願兵については階級に応じて手当を引き上げると説明。少校(少佐)以下の士官や下士官、兵士は作戦部隊の主力だとして、現行の1万台湾元(約4万5200円)を1万5千元(約6万7800円)に増額するとした。
また戦闘部隊の手当ては、訓練と勤務内容が極めてきついとされる部隊に対して、現行の5千元(約2万2600円)から1万2千元(約5万4300円)にするとした。
台湾では立法院(国会)で多数派の野党により、今年度の政府予算が大幅に削減された。頼総統は、野党は防衛予算凍結の影響を再考した上で、国軍の兵士らを支持し、与野党一致で団結の精神を示してほしいと語った。
これに対し国防部(国防省)は、短期的には人員減少を解決できるだけでなく、長期的には人材投資にもなり、人材の安定や効率向上など多くの利点があるとし歓迎の意向を示した。