(東京中央社)青年の支援組織、救国団の訪問団が17日、自民党の招きを受けて訪日し、東京・永田町の自民党本部を訪問した。一行約20人は超党派議員連盟、日華議員懇談会会長を務める古屋圭司衆院議員や自民党青年局長の中曽根康隆衆院議員から歓迎を受けた。
救国団はかつて、トップを国民党員が代々務めるなど、国民党の影響を受けてきた。古屋氏は、2014年に日本で国立故宮博物院の展覧会が開催されたことに触れ、自民党青年局長だった1996年に訪台した際に、当時の李登輝(りとうき)総統(国民党)に開催について相談したことが実現のきっかけになったと紹介。開催時に総統を務めていた馬英九(ばえいきゅう)氏(同)にも相談したとし、東京、九州の2カ所で開催した故宮展には計75万人が来場したと振り返った。
訪問団を率いた救国団の葛永光主任は、古屋氏の働きによって故宮の文物が日本で展示されたとし、古屋氏の日本の政界での影響力だけでなく、当時の国民党政権下での国民党に対する影響力の大きさも示されたと述べた。また「古屋氏はわれわれ中華民国、われわれ台湾の最良の友人。かつての国民党の指導者も古屋氏を真の友達だと見なしていた」と語った。
救国団の訪日が今回で27回目を迎えたことにも言及。同団初代主任の蒋経国(しょうけいこく)氏が国防部長(国防相)在任中の1967年に訪日した際、佐藤栄作首相(当時)と、同団と自民党青年局の間で両国の青年交流を行うと約束したとし、それ以来、双方の交流は絶えることなく、青年交流がこれほど長く続くのは世界各国の歴史上で容易ではないことだと話した。