(ワシントン中央社)トランプ米大統領の就任式のため訪米した台湾の超党派立法委員(国会議員)団は現地時間22日、米ワシントンで報道陣の取材に応じ、訪米の成果を語った。団長を務めた国民党の韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)は、今回の訪問で最も強烈に感じたのは、米議会の超党派の台湾に対する支持の強さだったと述べた。
訪問団には、野党・国民党、民衆党、与党・民進党の立法委員計8人が参加。20日の就任式では、韓氏と兪大㵢(ゆだいらい)駐米代表(大使に相当)が、会場となった連邦議会議事堂ロタンダ(円形の広間)のそばの議事堂ビジターセンター奴隷解放ホールで米各州の州知事や各軍種の幹部、外交使節団と共に式典を観覧した。
韓氏は、トランプ氏との距離は「わずか25メートルほどだった」と語り、台米関係において「具体的な前進を手にした」と強調。アジア担当の米政府官僚や民主、共和両党のシンクタンク関係者とも、台米関係や台湾の安全保障、双方の科学技術、商業、教育、文化などにおいて可能な進展に焦点を当てて深く意見交換したと説明した。議員団は滞在中、米議会も訪問し、上下両院の複数の議員と面会した。
民進党の王定宇立法委員は、今回の訪米には二つの大きな進歩があったと紹介。兪氏だけでなく、議員団団長の韓氏も共に使節団用の会場に入れたことに触れ、「前回よりもさらに高い規格だった」と話した。また、就任式当日に開かれた全米最大の退役軍人団体、米国在郷軍人会主催の夕食会に招待を受け、自身と韓氏、国民党の柯志恩立法委員がVIPエリアに入ったことを二つ目として挙げた。
議員団は同日午後にワシントンを離れ、ニューヨーク経由で帰国する。