大雨に伴う土砂の流入で農地が壊滅的なダメージを受けた東部・花蓮県の一部被災地では、営農が再開され、無事にダイコンなどの収穫を迎えた。
同県では昨年7月、台風による降雨の影響で土砂崩れが発生し、せき止め湖が形成された。同9月には再び台風による大雨でせき止め湖の水があふれ出し、下流地域の市街地に流入した泥流が農業生産に大きな被害をもたらした。
農業部(農業省)花蓮区農業改良場などが同11月、5.8ヘクタールにわたる農地での営農再開に向けた試みを実施。堆積した土砂の厚さに応じて複数パターンの試験栽培を行うとともに、有機物の補給や硫黄でのpH値調整などの関連戦略を練り、試験栽培のモデルエリアを選定した。
同改良場は、試験栽培は積もった土砂が20センチ以下の農地で行われ、良好な成果を得たとし、今後は周辺にある100ヘクタール近くの軽度被災地にも順次、取り組みを広めていく方針を示した。
同取り組みには有機農家の柯春伎さんが参加。現在すでに、ハゴロモカンランや二十日大根、日本のこぶりな品種をルーツに持つダイコン「白玉」などを収穫したと説明。「値段や市場も好反応を示している」として被災地の農家に対する人々の支持に感謝を示した。
柯さんによれば、被災した約6ヘクタールの農地のうち、約1ヘクタールが完全に土砂に埋もれており、政府による徴収を待っているところだという。