(台北中央社)台湾と日本のロータリークラブの友好親善を図る団体「日台ロータリー親善会議」の新年会が19日、台北市内のホテルで開かれた。出席した卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は北東アジアや東南アジア、インド太平洋地域全体の平和と安定のためにも、台日が今後も共に努力していく必要性を強調した。
卓氏はあいさつで地域の連携について、「台湾有事は日本有事」という安倍晋三元首相の言葉を取り上げ、安倍氏の台湾に寄せた友情に対し台湾の人々は感銘を受けていると言及。台湾の安全保障は日本のみならず、北東アジアや東南アジア、インド太平洋地域の全体の平和と安定にも関わるとし、地域全体の平安無事を目指し、台日が今後も努力を続けていってこそ、安倍氏に最高の敬意を示せると述べた。
また、台湾と日本は政府でも民間でも、深い友情を培っているとし、野球の世界大会「プレミア12」での日台の対戦や自然災害発生時の助け合い、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場設置、台湾産果物の日本輸出などを例に挙げた。
同団体は2007年に設立された。親善会議は08年に東京で初開催され、ほぼ2年に1度、台日で交互に行われている。今年5月には札幌で第9回会議が予定されている。