離島・澎湖で24日、従来は捨てていた魚の骨を再利用したふりかけやアイスクリームなどの新商品が発表された。地元の加工業にとって持続可能な産業構造への転換のきっかけになればと期待が寄せられている。
新商品を開発したのは澎湖で魚の食育の普及に取り組む団体「年年有鰆」。魚の骨に栄養が豊富で再利用の価値が高いことに着眼し、地元の大学の協力を得て1年前に商品化の研究開発にとりかかった。
同団体の責任者、巫佳容さんは澎湖では夏はウルメイワシやムロアジの漁獲時期と説明。魚を干物に加工する過程で骨や内蔵などといった産業廃棄物が大量に発生するが効率的な処理法が長い間、欠如していたと話した。
魚の骨や残った魚体を粉状にしてから味付をしてできたふりかけやアイスクリーム等の新商品について、同団体はおいしさと栄養を持ち合わせているとアピールした。
(編集:荘麗玲)