(高雄中央社)桃園国際空港(北部・桃園市)や台北松山空港(台北市)、高雄空港(南部・高雄市)で23日、チャイナエアライン(中華航空)など台湾系航空会社3社に対してSAF(持続可能な航空燃料)の供給が開始された。交通部(交通省)民用航空局は、今年の二酸化炭素(CO2)排出量を1万5000トン削減できると見込んでいる。
チャイナエアラインとスターラックス(星宇)航空は台湾中油、エバー(長栄)航空は台湾プラスチックが供給するSAFを利用する。民航局によると、今年は輸入SAFが400トン、国産SAFが5500トン供給される予定だという。
高雄空港で開かれた関連式典に出席した陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、気候変動による世界規模の挑戦に向き合う中で、台湾は国際社会の一員として責任を果たすと強調。台湾は着実に航空業界のCO2削減に取り組まなければならないとし、SAFの利用推進を通じて、台湾系航空会社の持続可能性を高め、国内の航空燃料製造産業の転換を図りたいと語った。
民航局の何淑萍局長は、台湾系航空会社3社のSAF使用量を2030年には燃料の総使用量の5%まで引き上げるとし、今後も引き続き国内で供給するSAFの使用を促すと述べた。