(台北中央社)自民党の高市早苗前経済安全保障相が27日から29日までの日程で台湾を訪問する。同党の黄川田仁志衆院議員、尾崎正直衆院議員、佐藤啓参院議員らが同行する。外交部(外務省)は25日、一行の訪台に「心からの歓迎」を表明した。
外交部によれば、一行は期間中には頼清徳(らいせいとく)総統や蔡英文(さいえいぶん)前総統、韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)、与野党立法委員(国会議員)らと面会し、台日関係や地域情勢、経済安全保障などに関して意見交換する。民間団体「台湾安倍晋三友の会」主催のイベントにも出席する。
外交部は、世界が米中貿易摩擦の激化とサプライチェーン(供給網)再構築の厳しい情勢に直面する中、高市氏ら一行の訪台は台湾を固く支持する一貫した立場を示すだけでなく、インド太平洋の第1列島線の防衛における台日の安全保障上の結び付きの向上と世界の民主主義陣営による「非レッドサプライチェーン」の強靭(きょうじん)性強化に寄与し、台湾と日本の各分野での実質的な協力をさらに深化させるものだとコメントした。
(編集:名切千絵)