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クマがペットの犬襲う 捕獲隊のメンバーが発砲し捕まえる/台湾

2025/04/22 19:06
飼育されていたニワトリやペットの犬を襲うタイワンツキノワグマ(林業・自然保育署花蓮分署提供)
飼育されていたニワトリやペットの犬を襲うタイワンツキノワグマ(林業・自然保育署花蓮分署提供)

(花蓮中央社)21日午後9時過ぎ、東部・花蓮県卓渓郷の民家で飼われていた犬がタイワンツキノワグマに襲われた。クマは農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署の職員らで結成される捕獲隊のメンバーに銃で撃たれて捕獲された後、麻酔薬を投与されて死んだ。

同分署によると、このクマは今月11日から同郷内の集落に出没し、飼育されていたニワトリや犬が襲われる被害が相次いで発生。21日には玉山国家公園管理処が開いた会議で、クマを捕獲する方針が決められた。

同日夜、パトロール中の捕獲隊のメンバーが犬の鳴き声を聞いて現場に駆け付けると、犬をかんでいるクマを発見。クマがメンバーに襲いかかろうとしたため、発砲したという。

クマはその後動物病院に搬送されたが、傷が深く、回復の見込みがないとして麻酔薬を投与する人道的措置が取られた。死体は農業部(農業省)獣医研究所で病理解剖が行われる見通し。

花蓮分署はクマが死んだことについて、遺憾の意を示す一方、職員の安全確保のため、断固たる措置を取らなければならなかったと説明。野生動物保育法にも合致していたと強調した。また、クマが出没した集落は台湾原住民(先住民)族ブヌン族が多く暮らし、クマを殺すことはタブーとされていることから、22日に郷内でけがれを取り除く儀式が行われた。

(李先鳳/編集:齊藤啓介)

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