南部・嘉義県番路郷で生産されているマンゴーに生育不良が生じている。同郷内甕村の張景添村長は、開花時期の気温が10度前後で、マンゴーの受粉や結実に必要な20度以上に達していなかったことが原因だとしている。
地元選出の蔡易余立法委員(国会議員)が22日に県農業処の担当者などと視察し、報道資料で様子を伝えた。
生産者はマンゴーの受粉がうまくいかず、通常なら1個で1200グラムほどあるはずが、現時点では10個合わせても600グラムに満たないと説明。売り物にならず、今年の収穫はゼロになるだろうと語った。
県農業処は、県内には番路郷の他にもいくつかマンゴーの産地があり、開花時期の2月が低温だった影響で生育不良が見られていると説明。自然災害による被害の救済基準に達しているとし、県として情報をまとめ、政府に救済を求める方針を示した。