(グアム中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は4日午前(現地時間)、太平洋3カ国歴訪の2カ国目、ツバルに到着した。公式食事会に参加し、両国の緊密な協力・パートナー関係を深化させるとする共同コミュニケに、ツバルのフェレティ・テオ首相と共に署名した。
頼氏が専用機で空港に到着すると、現地の学生が中華民国(台湾)の国旗を手に歓迎。ポールソン・パナパ外相やトフィガ・ファラニ総督らが出迎えた。
頼氏は食事会のあいさつで、今年は両国の国交樹立45周年に当たり、共同コミュニケへの署名は両国間の協力の新たな一章の始まりになると言及。熱い歓迎と、ツバルが台湾の国際参加を長年にわたって支持してきたことに感謝するとし、今後も共同の目標に向けて努力を続けると述べた。
専用の国会議事堂を有さないツバルの発展を支えようと、台湾は2021年から国会ビルの建設計画を支援している。テオ氏は頼氏に、同ビルをかたどった模型を贈った。頼氏は支援について、ツバルの人々への支持を表すだけでなく、両国が民主主義の価値を共有し、民主主義の深化のために共同で努力していることの表れでもあると語った。
また食事会では、台湾が日本や米国などと共に敷設に出資するツバルへの海底ケーブルに関する両国の協力意向書が、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)とパナパ氏との間で交わされた。開通すればツバルで海底ケーブルを介した通信が行えるようになる。
頼氏は同日中にツバルを出発し、台湾時間午後7時ごろに経由地の米領グアムに到着する予定。