(雲林中央社)中部・苗栗県の廟(びょう)、白沙屯拱天宮の媽祖巡行(進香)は3日、みこしが折り返し地点の北港朝天宮(雲林県)に到着した。周辺には信者ら数十万人が集まり、熱狂的な雰囲気の中で媽祖を出迎えた。
同宮の媽祖巡行は、台湾で広く信仰される航海の女神、媽祖をみこしに載せ、拱天宮から朝天宮までの往復300~400キロほどの道のりを歩いて巡る宗教行事。参加者は年々増加しており、拱天宮によれば今年の申し込み人数は33万人近くに上った。
他の媽祖巡行と異なり、日程やルートは媽祖の神意によって決まるとされているのが特徴。今年は1日深夜に開始し、36時間で往路を歩き切った。朝天宮では4日未明、同宮の火を炉に移す「進火」などの儀式が行われた。復路は炉の火を絶やさないようにしながら、約8日間かけて拱天宮に戻る予定。
巡行の開始前には、頼清徳(らいせいとく)総統や、みこしが通過する県・市の首長らが拱天宮に参拝した。