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野党・国民党が提出 「死刑廃止反対」巡る国民投票案、立法院で可決/台湾

2025/05/17 16:31
立法院院会(国会本会議)で16日、野党・国民党の立法院党団(議員団)が提出した死刑廃止に反対する是非を問う国民投票案が審議された。与党・民進党の立法委員(国会議員)たちは同案を「詐欺だ」などと批判し反対を表明した=2025年5月16日、中央社記者趙世勳撮影
立法院院会(国会本会議)で16日、野党・国民党の立法院党団(議員団)が提出した死刑廃止に反対する是非を問う国民投票案が審議された。与党・民進党の立法委員(国会議員)たちは同案を「詐欺だ」などと批判し反対を表明した=2025年5月16日、中央社記者趙世勳撮影

(台北中央社)立法院院会(国会本会議)は16日、野党・国民党の立法院党団(議員団)が提出した死刑廃止に反対する是非を問う国民投票案を採択した。与党・民進党の立法委員(国会議員)は反対したが、国民党の他、第2野党・民衆党の立法委員が賛成に回り、賛成54、反対48で可決された。

台湾では昨年9月、憲法法廷が死刑制度を条件付きで合憲と判断した。だが国民党側は、死刑判決には合議体の裁判官全員の一致が必要とされ、制度は事実上の廃止状態になっていると指摘。社会正義が実現できなくなっていると批判していた。

立法院院会での討論で民進党の呉思瑤立法委員は、台湾で死刑は廃止されておらず、憲法法廷でも合憲だとされていると改めて強調。存在しない議題で政治的操作しようとすることは、公費と社会資源の無駄遣いだと不快感を示した。

これに対し、国民党の呉宗憲立法委員は、法的には死刑は廃止されていないとしながらも、死刑判決が下されることは困難になっているとし、より大きな民意を問う必要があると訴えた。

公民投票法(国民投票法)では、立法院通過後10日以内に主文と理由書を中央選挙委員会に提出する必要がある。同委は16日、関連の書簡を受け取っていないため、投票日時や関連事項を決める委員会が開けないとコメントした。

(王承中/編集:齊藤啓介)

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