(桃園空港中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は30日、中華民国(台湾)と外交関係を有する太平洋のマーシャル諸島やツバル、パラオ歴訪に出発した。桃園国際空港で談話を発表した頼総統は、「台湾が民主主義の模範であるだけでなく、平和と安定、繁栄・発展を促進する鍵となるパワーであることを世界に示したい」と語った。
頼総統は専用機で米ハワイに向かい、2泊した後、12月3日にマーシャル諸島、4日にツバルを訪問。その後米領グアムを経由し、5日にパラオを訪れる。6日に帰国する。
頼総統は、歴訪する太平洋3カ国について、友好関係が非常に深く、具体的な行動で台湾を支持していると強調。世界情勢が急速に変化し、気候変動や温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするネットゼロ移行、デジタルトランスフォーメーション(DX)などの課題に直面する中、台湾は国交国と緊密に連携するべきだとし、強靭(きょうじん)な対処メカニズムを構築し、各国に持続可能な発展をもたらしたいと述べた。
また3カ国と共に民主主義の価値観を堅持し、民主主義の道を引き続きまい進することを世界にアピールしたいと力説。今回の訪問と対話を通じてより多くの協力機会を発掘し、各国との友好関係の深化と増進を図りたいとした。
その上で、今回の歴訪は価値観外交による新時代を切り開くとし、3カ国と民主主義や平和、繁栄の価値観で引き続き協力を拡大し、パートナー関係を深めたいと意欲を示した。