(金門中央社)国共内戦下の1949年に離島・金門島の奪取を狙う中国人民解放軍を国軍が撃退した「古寧頭戦役」の勃発から25日で75年となった。頼清徳(らいせいとく)総統は同日、現地で開かれた追悼式などに参加し、台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に「台澎金馬(台湾、澎湖、金門、馬祖)、一寸の土地も譲らない」などと述べ、台湾防衛の決意を改めて強調した。
頼氏は、古寧頭戦役について「民主主義や自由は当たり前ではなく、代々が共に頑張って守らなければならないものであることを教えてくれた」とした上で、外部勢力による台澎金馬の未来の変更を許さない姿勢を示した。
両岸(台湾と中国)関係を巡っては、中国軍が14日に台湾を取り囲む形で軍事演習「連合利剣2024B」を実施したばかりだ。頼氏は、この日のあいさつで対等、尊厳の原則に基づいた中国との健康で秩序ある対話や交流に期待を寄せつつも、台湾の国家主権を守り民主主義陣営の仲間と共に世界の平和や繁栄の維持に取り組む意思を強く訴えた。