(台北中央社)10日の中華民国国慶日(国家の日)に開かれる祝賀式典の内容が4日、発表された。国歌斉唱は、1949年の国共内戦に起こった「古寧頭戦役」を戦った国軍の代表3人らがリードする。国慶準備委員会の主任委員(トップ)を務める韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)は人々に対し、各家庭で国旗を掲げ、行動によって愛国精神を示してほしいと呼びかけた。
準備委が記者会見を開いた。
総統府前で行われる式典は、高等練習機「勇鷹」5機が会場上空をV字型のフォーメーションで低空飛行するパフォーマンスで幕を開ける。続いて総統府近隣の台北市立第一女子高校によるマーチングバンド・儀仗隊・カラーガードのパフォーマンスや、国防部(国防省)の3軍連合儀仗隊による銃の操作演技などが披露される。
国歌斉唱には、離島・金門島の奪取を狙う人民解放軍を国軍が撃退した「古寧頭戦役」を戦った欧陽鈞さん、藍玉璋さん、王華嶽さんの3人が参加する。3人は、合唱の世界大会「第13回ワールド・クワイア・ゲームス」で金メダルを獲得したニブン合唱団(尼布恩合唱団)と共にリードを担当する。
その後は、大きな国旗を広げた陸軍軍官(士官)学校の部隊を先頭に、パリ五輪・パラリンピックや野球のリトルリーグ・ワールドシリーズ(WS)、台湾史上初の3位を獲得した男子バレーボールのU17(17歳以下)世界選手権の代表選手らを乗せた車隊によるパレードが行われる。
最後には空軍のアクロバット飛行チーム「サンダータイガース」(雷虎小組)がカラースモークを放ちながら総統府上空を高速で飛行し、フィナーレを飾る。
国慶日の関連行事として、5日には音楽やダンスなどのさまざまなパフォーマンスで国慶日を祝う「国慶晩会」が台北市の台北ドームで開かれる他、10日夜には祝賀花火大会が中部・雲林県で行われる。約3万発の花火が41分間にわたって打ち上げられるという。