(宜蘭中央社)冷泉で知られる北東部・宜蘭県蘇澳鎮で13日、水を掛け合うイベントが開かれ、同鎮の姉妹都市である沖縄県石垣市の中山義隆市長が参加した。中山氏は取材に対し、台湾と日本の友情や交流が政治的要素によって影響を受けないよう望む立場を示した。
今月5日、奄美大島付近の海域に進入し操業していたとみられる台湾の漁船が日本の水産庁の公船に摘発され、罰金を科された。中山氏は、同事件による台日の交流への影響を懸念するかどうかメディアから聞かれた。これに対し中山氏は、心配する気持ちがあることを認めつつ、台湾と日本は友好的であることに加えて石垣は蘇澳と姉妹都市だとし、政治的要素が双方の交流に影響を与えることを望まないと述べた。
蘇澳鎮は1995年に石垣市と姉妹都市提携を締結した。冷泉を体験できることで有名で、毎年7月に開催される冷泉祭りが夏の風物詩となっている。この日開かれた「蘇澳狂歓潑水節」は参加者が互いに水を掛け合うイベントで、特に高い人気を誇る。
昨年に続いて同イベントに参加した中山氏は14日、自身のX(旧ツイッター)に「老若男女、幼児までみんなで水を掛けまくるだけのイベントがめちゃくちゃ盛り上がります。いつか石垣島でもやりたい」と感想を投稿した。
中山氏は5月20日に開かれた頼清徳(らいせいとく)総統の就任式にも招きを受けて出席。その際にXで「台湾は世界が認める国家です」とつづっていた。