(台北中央社)特殊な専門性を有する外国人人材に与える「就業ゴールドカード」の発給枚数が1万枚を突破した。頼清徳(らいせいとく)総統は8日、1万枚目を含む4人の新規取得者にカードを手渡した。頼氏は「世界の挑戦は台湾のチャンス」だと強調し、世界各国の人材が台湾で共に力を尽くすことを歓迎すると述べた。
就業ゴールドカードは頼氏が行政院長(首相)を務めていた2018年、外国人人材の呼び込みやつなぎ留めを図る「外国專業人才招聘雇用法」に基づき導入された。就労許可、居留ビザ、外国人居留証、数次入国許可を一つにしたカードで、科学技術や経済、教育、文化、芸術、スポーツ、金融、法律、建築、設計、国防、デジタルなどの各分野で特殊な専門性を有する外国人人材に発給している。
この日、カードを受け取ったのは、楽天グループでサイバーセキュリティーディフェンス部ゼネラルマネジャーを務める福本佳成さんら4人。式典には、2018年に頼氏から台湾初の就業ゴールドカードを手渡された動画投稿サイト「ユーチューブ」の創業者、スティーブ・チェン(陳士駿)さんも立ち会った。
頼氏は、台湾は今後、海外の人材に優しい生活環境づくりを引き続き進めていくとともに、世界規模での人材誘致を拡大させ、国際経験を活用して台湾を建設するという目標を達成すると述べた。