(台北中央社)ロシアのプーチン大統領は16日、北京で中国の習近平国家主席と会談し「一つの中国」原則の順守や「台湾は中国の不可分の一部」「あらゆる形の『台湾独立』に反対する」などの内容を盛り込んだ共同声明に署名した。これを受け、外交部(外務省)は17日の報道資料で荒唐無稽な詭弁(きべん)だと厳正に反論した。
同部は中華民国(台湾)は主権が独立した国であり、中華人民共和国と互いに隷属せず、中国は1日たりとも台湾を統治したことはないと改めて言及。台湾の主権的地位をねじ曲げるいかなる言論も世界が公に認める両岸(台湾と中国)の現状を変更できないと強調した。
ロシアと中国が結託し、台湾海峡や地域の安定を損なうことは、権威主義国家である中ロの合体によって世界の平和と安定、ルールに基づく国際秩序に深刻な脅威がもたらされていることを浮き彫りにしたことも指摘した。
台湾に対する中国の「文攻武嚇」(言葉で攻撃し武力で威嚇する)に抵抗し、権威主義勢力の拡張を抑制できるよう、台湾は今後も理念の近いパートナーと協力関係を強化し続けていく姿勢を示した。