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5月19日を「白色テロ記憶の日」に 行政院が承認 記憶の共有化狙う/台湾

2024/04/18 18:20
白色テロ被害者の名前を刻んだ記念碑=2021年、新北市の白色テロ景美記念園区
白色テロ被害者の名前を刻んだ記念碑=2021年、新北市の白色テロ景美記念園区

(台北中央社)行政院(内閣)は18日までに、毎年5月19日を「白色テロ記憶の日」として定めることを承認した。白色テロの歴史を人々が共有する記憶にすることを狙う。行政院の林子倫(りんしりん)報道官が18日、行政院院会(閣議)後の記者会見で明らかにした。

台湾では1949年5月19日、当時の国民党政権が戒厳令の発令を宣言。87年に解除されるまでの38年間、政府が市民の思想や言論を弾圧する白色テロが横行した。政府は現在、過去の政府による人権侵害やその結果の真相究明を目指す移行期正義を進めている。

林氏によれば、陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は閣議で、台湾の人々が独裁政権に迫害を受けた戒厳令の時代は、最も多くの血と涙が流された時期だったと言及。国家による暴力や人権侵害を人々が認識すると同時に、同じわだちを二度と踏まないよう執政者に喚起することを望むとした。

陳氏は、政府には記憶の日や記念日を制定するよう求める声が頻繁に民間から寄せられており、蔡英文(さいえいぶん)総統からの指示もあったと説明。今後、関連する教育活動や広報活動を行うよう、文化部(文化省)や関係機関に要請するとした。

行政院の関係者によれば、白色テロ記憶の日は休日にはならない。

(頼于榛/編集:田中宏樹)

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