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蔡総統「強靭な供給網構築の準備できている」 TPP早期加入にも期待/台湾

2024/03/14 18:17
第51回東亜経済人会議の開会式であいさつをする蔡英文総統(総統府提供)
第51回東亜経済人会議の開会式であいさつをする蔡英文総統(総統府提供)

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は14日、台北市内で開かれた第51回東亜経済人会議の開会式に出席し、台湾は国力や経済の強靭性(きょうじんせい)強化に努力してきたとした上で、日本などの国と肩を並べ、より安全で強靭なサプライチェーン(供給網)を構築する準備ができていると語った。世界の繁栄と発展に貢献するため、環太平洋経済連携協定(TPP)への早期加入についても期待を寄せた。

同会議は民間企業でつくる経済交流団体の中華民国東亜経済協会や東亜経済人会議日本委員会などが主催した。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)ら台日双方から約140人が参加した。

蔡氏は2015年の第43回会議の際、台日産業間の相互補完の強みを通じて、協力関係を深化させたいと交流促進への意欲を示していたことに言及。昨年は台日双方の貿易額が750億米ドル(約11兆円)を突破し、相互投資額も累計386億米ドル(約5兆7千億円)に達したと良好な関係を強調した。

その上で台日は半導体サプライチェーンでの協力だけでなく、人工知能(AI)やデジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)などの分野における先端技術の研究開発強化や高度な活用を図り、互いの国際競争力を向上させたいと語った。

また台湾と日本は民主主義や自由の価値を分かち合うパートナーだけでなく、互いに助け合う隣人だとした他、民間交流も盛んで、相互に訪問する旅行客も多いとし、グルメや文化の交流、経済面での協力を通じ、台日間の友好関係はより強固になると主張。今後のさらなる関係発展に期待を寄せた。

(温貴香/編集:齊藤啓介)

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