アプリで読む
ダウンロード

台湾の立法委員選 比例代表のテレビ政見発表 各党が政策アピール

2024/01/09 17:55
立法委員選比例代表のテレビ政見発表会に臨む(左から)民進党の郭昱晴氏、国民党の柯志恩氏、民衆党の邱慧洳氏(中華テレビのユーチューブチャンネルから)
立法委員選比例代表のテレビ政見発表会に臨む(左から)民進党の郭昱晴氏、国民党の柯志恩氏、民衆党の邱慧洳氏(中華テレビのユーチューブチャンネルから)

(台北中央社)総統選と同日の13日に投開票される立法委員(国会議員)選で、比例代表のテレビ政見発表会が8日行われた。各政党から比例代表候補者それぞれ1人が出席し、自党の政策などをアピールした。

比例代表の政党テレビ政見発表が行われるのは初めて。テレビ中継やインターネットでの生配信が行われた。主催は中央選挙委員会。発言時間は各党ごとに候補者数に応じて配分された。

与党・民進党を代表して登壇した郭昱晴氏は、もし最大野党・国民党が民衆党と合わせて過半数を占めた場合、過去にリコール(解職請求)を2度受けている国民党の韓国瑜(かんこくゆ)前高雄市長が立法院長(国会議長)になる恐れがあるとした。韓氏は同党の比例名簿第1位。さらに国民党が現在14県市で首長ポストを有していることに触れ、立法院でも国民党と民衆党の2党が過半数を取ればバランスを欠くとし、民進党への投票を促した。

また、子育て支援や民主主義の深化などを訴えた他、幅広い分野の専門家を候補者として擁立していることをアピールした。

国民党の柯志恩氏は冒頭で「国民党は過去に失敗し、転んだこともあるが、深く反省している」と述べた後、暗号資産の基盤として用いられるブロックチェーン(分散型台帳)技術や不妊症、潜水艦の専門家などに加え、専門性を持つ若者も多く候補者に立てたとし、イメージの一新をアピール。党が掲げる1つ目の政策は国家の安全だとした上で、最も重要なのは「中華民国憲法下における『92年コンセンサス』の尊重」だと述べ、一国二制度にも台湾独立にも反対だと強調した。「92年コンセンサス」は一つの中国を巡って両岸(台湾と中国)の窓口が1992年に形成したとされる合意。

また、同党の韓前高雄市長が立法院長に就く可能性について、韓氏と立法院が決定することだと反論した。

第2野党・民衆党の邱慧洳氏は五大政策として、国会改革、司法改革、メディア改革、高騰する住宅価格への対策、労働者の権利拡大を掲げた。また今回の選挙について、腐敗とクリーンの戦いであり、旧勢力と新しい政治の戦いだとした上で、国民党と民進党を同時に引きずり降ろせる初めてのチャンスだと強調。勇気をもって自身の未来のための決定を下そうなどと語り、支持を訴えた。

(陳秀華、游凱翔、林敬殷/編集:田中宏樹)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.80