(台北中央社)大手紙の聯合報は21日、国産戦闘機「経国号」(IDF)が、政府系研究機関の国家中山科学研究院(中科院)によって開発が進められている空中発射型の超音速対艦ミサイル「雄風3」を搭載したと報じた。情報筋も同日、経国号が雄風3を試験的に搭載したことを認め、制海戦力向上につながるとの認識を示した。
雄風3は現在、艦上発射型と陸上発射型があるが、航空機から発射する空中発射型の開発が進められている。これまで中科院は機密として、詳細を明らかにしていなかった。聯合報が掲載した読者提供の写真からは、グレーに塗られた雄風3に白文字で記された番号や位置を示すマークが確認できる。
軍関係者によると、最近は試験を集中的に行っているという。情報筋は、空中発射型は海上・陸上発射型よりも小さく、経国号の主翼下に搭載されると説明。艦上・陸上発射型に付いていた2本のブースターは空中発射型では省略され、軽量化が図られたとした。また今回搭載された雄風3が実弾であるかについては言及を避けた。