(東京中央社)書道家、張炳煌さんの特別展「書の伝統と変革—e筆書道・張炳煌の書」が13日、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開幕した。張さんの書作品に加え、張さんが淡江大学情報工学科(新北市)と共同開発したデジタル書画のツール「智慧e筆」を用いて制作されたアート作品も展示されている。張さんは会場でe筆の機能を実演してみせ、その表現力の高さで出席した参院議員らを驚かせた。
展覧会は淡江大と台湾文化センターが共同で開催した。開幕式には李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)や山谷えり子参院議員や下野六太参院議員など10人超の参院議員、芸術関係者らが出席した。
e筆は、タッチパネルなどの端末上にデジタルで文字を書けるツール。硬筆から毛筆まで、タッチや筆遣い、線の太さなどを自由自在に表現できる。
張さんは中央社の取材に対し、このツールが「一般の人にも広まり、理解、応用してもらえれば、伝統的な書の文化を永らえさせることができる」と話し、多くの人がこの技術を享受できるようになることに期待を寄せた。
同展は3月14日まで。入場無料。今月28日には張さんが登壇するトークイベントも開催される。