中部・雲林県で開催中の「北港ランタンフェスティバル」(北港灯会)は先月24日の開始以来、延べ520万人超が来場した。同県の張麗善(ちょうれいぜん)県長は台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)の発祥地としての同イベントの文化価値と観光の魅力を十分に示したものだと喜びを語った。
同県政府文化観光処が21日の報道資料で発表した。この中で張県長は、北港灯会は北港朝天宮が1965年に元宵節(旧暦1月15日)に合わせて「花灯」と呼ばれる趣向を凝らしたランタンの展示会を行ったのが始まりだと指摘。また、交通部観光署(観光庁)と各県市政府が1990年から毎年の元宵節にランタン関連の祝賀イベントを共催するようになり、このイベントが2003年には正式に「台湾灯会」と命名されたと紹介した。
今年の北港灯会は朝天宮を含む10の展示エリアの設置など規模が拡大され、地元出身の芸術家を含め、国内外から30組超のアーティストが手掛け
た作品の数々が展示されている。本来は2月14日までだったが、好評のため、同県政府が同11日、イベントを3月2日に延長することを決めた。
同県は北港灯会が最も台湾を代表するランタンフェスティバルのブランドとなるよう、今後も地元の文化への理解を深める観光を推進していく姿勢を示した。