(高雄中央社)来年1月の総統選に与党・民進党から立候補している頼清徳(らいせいとく)副総統が10日、最大野党・国民党と第2野党・民衆党の候補者について「両方とも一つの中国原則を受け入れている」とした上で、自身だけがしっかりと台湾の道を歩むと強調し支持を訴えた。
遊説先の南部・高雄市で述べた。中国によって民主主義が破壊されつつある香港にも触れ、「香港の二の舞いにならないよう台湾は決して野党の主張を受け入れてはいけない」と力を込めた。
中国との関係を巡っては、国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長が「一国二制度反対」や「台湾独立反対」を掲げ、当局同士の協議を含む対話の再開を目指す。民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)氏は台北市長時代から「両岸(台湾と中国)は一つの家族」だと主張。民進党が中国とやりとりしないのは間違っており、国民党が中国に従順過ぎるのも間違っているとした。