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艦名は「海鯤」 国産潜水艦試作艦、28日に進水式/台湾

2023/09/24 17:12
国産潜水艦試作艦の模型
国産潜水艦試作艦の模型

(台北中央社)国産潜水艦の試作艦の進水式が28日に南部・高雄市で行われることが分かった。消息筋が24日、明らかにした。艦名は蔡英文(さいえいぶん)総統の承認を得て「海鯤」に決まったとしている。

海鯤は潜水艦作戦部隊、256戦隊に組み込まれる予定で、7月初旬には受領部隊が編成された。同戦隊が潜水艦受領部隊を編成するのは、海龍級潜水艦2隻の受領のため、オランダに部隊を派遣した1986年以来37年ぶり。

建造した台湾国際造船の鄭文隆董事長(会長)は、進水後は工場内で時間をかけて試験を行い、その後潜水や方向転換などの試験を実施する予定だと説明。海軍に引き渡された後には魚雷の発射などに関する試験評価を経て配備されるとの見通しを示している。

海鯤は全長約70メートル、幅約8メートル。排水量は約2500~3千トンで、建造費は約494億台湾元(約2300億円)。2025年に海軍に引き渡される予定。「鯤」は古代の伝説に伝わる大魚を意味する。

中国の台湾に対する脅威が高まる中、蔡氏は16年の就任以降、航空機や艦艇などの国産化を重視している。台湾の軍事産業力が強化できるだけでなく、潜水艦の隠蔽(いんぺい)性で中国による台湾東部の海上封鎖を抑止でき、非対称戦力構築の目標達成に期待が寄せられている。

(游凱翔/編集:齊藤啓介)

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