(ニューヨーク中央社)第78回国連総会一般討論演説5日目の23日、中華民国(台湾)と国交を締結するセントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネビス、ベリーズの代表がそれぞれ台湾の国際機関などへの参加を支持する発言をした。
セントビンセント・グレナディーンのラルフ・ゴンザルベス首相は「中華民国(台湾)を外交的孤立から解放するのが大幅に遅れている」と現状を指摘。台湾が国連専門機関への参加を求めていることは「合理的で受け入れられるべき」とした上で、台湾はすでに自らが国際社会の責任ある一員であることを繰り返し示していると主張した。また台湾海峡の平和と安定は世界の繁栄と安全にとって重要だと呼びかけた。
セントクリストファー・ネビスのテランス・ドリュー首相は「国連や多国間システムへの完全参加から排除されている政府や国民について語る際、台湾の状況を想起する」と言及。台湾が国連や世界保健機関(WHO)などの国際機関に貢献できると信じているとし、「台湾の2300万人が代表権を得る権利が実現されることを望んでいる」と述べた。
ベリーズのイーモン・コートニー外相は、台湾が国際社会から排除され続けていることを「世界の現実に矛盾している」と表現。台湾は活気に満ちた民主主義の国で、世界的な課題解決に貢献する能力と意欲を持ち合わせていると評価した上で「ベリーズは台湾が国際システムに完全に参加することを求める」と主張した。
中華民国(台湾)の国交締結国は13カ国ある。うち12カ国が23日までに演説を終え、ハイチを除く11カ国が台湾への支持を表明。その数は前回と並んだ。2日間の休会を挟み、最終日の26日には残るバチカンが演説する予定。