(イスタンブール中央社)岸田文雄首相は現地時間21日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。その後発表された共同声明では、東シナ海および南シナ海情勢への深刻な懸念を表明した他、台湾海峡の平和と安定の重要性について強調した。
両首脳は、台湾海峡を「国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である」とし、両岸(台湾と中国)問題の平和的解決を促したと説明。力または威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する意向を示した。
ロシアによるウクライナ侵略については、強い言葉で非難。法の支配に基づく国際秩序の根幹を損なうとし「欧州・大西洋地域のみならず、インド太平洋地域およびそれ以外の地域における安全、平和および安定に対する直接的な脅威となっている」との認識で一致した。
また「ロシアの戦争遂行を抑制するためには、ロシアに対する制裁を維持・強化することが不可欠だ」との見解で一致し、中国を念頭に、第三国がこれらの措置を回避し、損なわないようにすることを期待した。