(台北中央社)鄭文燦(ていぶんさん)前桃園市長(55)が春節休暇後に発足する新内閣の行政院副院長(副首相)に内定したことが分かった。与党・民進党関係者が25日夜明らかにした。
鄭氏は1990年に起きた学生運動「野百合学運」のリーダーの一人。桃園県(現桃園市)議や行政院新聞局長(現行政院報道官)を経て、2014年に桃園市長に初当選し18年に再選を果たした。市長在任中は千葉県や香川県と交流協定を結ぶなど日本との関係強化を重視していた。
鄭氏の他に陳宗彦(ちんそうげん)内政部(内務省)政務次長が行政院政務委員(無任所大臣)兼報道官に、林右昌(りんゆうしょう)前基隆市長が内政部長(内相)にそれぞれ内定。26日にも意思の確認が行われ、まとまり次第発表されるという。
総統府は25日、辞任を申し出た蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)の後任に陳建仁(ちんけんじん)前副総統を据える方針を固めた。蘇内閣は30日総辞職し、新旧内閣による引き継ぎ式が31日に開かれる予定。