(台北中央社)海軍は23日、対潜ヘリコプターS70Cが南部・高雄市で着陸に失敗した事故について、管制官や操縦士らの話から、テールローター(後部回転翼)の効果が失われたことが原因の可能性があるとの見方を明らかにした。事前に故障などの報告はなかったとして、引き続き調査を進める方針だ。
同機は22日、訓練を行っていた際、着陸に失敗。乗組員4人が負傷した。
国防部(国防省)で開かれた記者会見で蒋正国海軍参謀長は、通信記録を確認した上で、事故までに操縦士らが機械の故障などのトラブルは報告していないと説明した。
同型機は1991年に部隊が結成されて以降、今回を含め、これまで4回、機体が全損する事故を起こしている。蒋氏は、厳格な人員育成を行い、評価の仕組みを徹底すると語った。
負傷した乗組員の容体については、1人が体の約95%に2〜3度のやけどを負うなどして重体。その他の3人は安定していると述べた。