(ワシントン、台北中央社)国防部(国防省)は21日夜、中国軍機延べ29機が同日、台湾の南西の防空識別圏に進入したと発表した。今年の1日当たりの数としては、1月23日の39機、5月30日の30機に次いで3番目の多さだった。
飛来したのは、戦闘機「殲16」8機や爆撃機「轟6」6機など。一部は台湾南方を西から東へ飛行し、台湾南東のフィリピン海側に回り込んだ。
米国務省は現地時間21日、中央社の取材に応じ「北京に対し、台湾への軍事や外交、経済面での圧力や脅迫をやめるよう強く要求する」とコメントした。
また、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は22日、外交部(外務省)の公式ツイッターを更新し、「権威主義的な中国の台湾に対する軍事的圧力がより深刻になっていることを示している」と指摘。だが、台湾が屈することはないとの立場を示した。