(台北中央社)外交部は13日、岸田首相が12日に欧州連合(EU)首脳と定例協議を開催し「台湾海峡の平和と安定、両岸(台湾と中国)問題の平和的解決が極めて重要」との認識で一致したの受け、歓迎と感謝の意を表明した。「台湾海峡の平和と安定を維持することは、民主主義国家の高度な共通認識であることが改めて示された」としている。
日EU双方は、中国を念頭に、東シナ海や南シナ海への海洋進出や急速かつ不透明な形での軍事力の強化、軍事活動の活発化に対する懸念を共有。香港情勢や新疆ウイグル自治区の人権問題への憂慮も示し、一方的に現状を変える試みや経済的な威圧に対して、きぜんと対応することを確認した。
同部の欧江安(おうこうあん)報道官は、権威主義体制が侵略による拡張を図り、ルールを基礎とする世界の民主主義秩序に挑戦し、国際情勢が不安になる中、台湾は引き続き日本やEUなど理念の近いパートナーと協力を深め、国際的な正義と自由、民主主義が共有する価値を守るとの方針を示した。