(台北中央社)台湾産パイナップルが12日から13日にかけて、茨城県笠間市と大洗町の9カ所の幼稚園や小中学校で給食として初めて登場する。6000人以上の子供や教職員に提供される予定。行政院(内閣)農業委員会農糧署が12日、報道資料で明らかにした。
同署は台湾産果物を世界にPRしようと、2019年に笠間市と食を通じた文化交流と発展的な連携強化に関する覚書を締結。バナナを給食向けに提供するなどしてきた。
笠間市立岩間中学校では12日、給食に台湾産パインが出され、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の李世丙(りせいへい)副代表が生徒と昼食を共にした。
同署によれば、子供たちは香り豊かなパインに興味津々な様子で、一度口にするとぱくぱく食べておいしさを絶賛していたとの報告が学校から寄せられたという。同署は台湾産パインへの理解を深めてもらおうと、給食にパインを採用した幼稚園や学校に、台湾のパイン生産地や収穫時期を紹介するランチョンマットを贈った。
同署の統計によると、今年に入ってから今月11日までに台湾から日本に輸出されたパインは1万5593トンに達し、前年同期比で約45%増加した。