(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は10日、東日本大震災発生から11日で11年を迎えるのを前に、東北の人々から台湾への思いや愛を伝える動画を公開した。日本の人々の真摯な心を台湾の人々に感じてもらいたいとしている。
動画は同協会設立から今年で50周年となるのに合わせ、この半世紀において深まり続ける日台の友情を記念するために特別に制作された。
撮影は岩手県と福島県で実施。約4分40秒の映像では東北の美しい景色とともに、地元の子供や大人たちが「日台友情」や「我喜歡台灣鳳梨」(台湾パイナップルが好き)、「感謝台湾」(台湾に感謝)などのメッセージを書いた紙を掲げながら台湾への思いを口にする姿が写しだされた。背景音楽には、台湾のロックバンド、ファイヤー・イーエックス(滅火器)が東日本大震災10年に合わせて昨年制作した楽曲「希望の明日」が使用された。
動画はフェイスブックやユーチューブ、インスタグラムの各SNS(交流サイト)で公開されているほか、セブン-イレブン(統一超商)とファミリーマート(全家便利商店)のテレビモニター、各ニュースチャンネルのCM枠で流される。
また同日から、台北メトロ(MRT)忠孝復興駅や高雄メトロ高雄駅に、動画の一部を切り出し、ハートの形に貼り付けた巨大壁面広告も設置。台湾への感謝を伝えている。
(編集:名切千絵)