戒厳令下、学生時代に市民を監視 与党議員が離党へ/台湾

2021/10/17 18:23
黄国書氏
黄国書氏

(台中、台北中央社)戦後、戒厳令下で国民党政権によって行われた政治的迫害「白色テロ」時代、与党・民進党に所属する現役の立法委員(国会議員)が、市民の監視活動に携わっていたとして、17日、離党の意向を表明した。

民進党の蔡英文(さいえいぶん)政権は、戦後の国民党独裁期における人権侵害の真相究明などを目指す「移行期の正義」を進めている。白色テロ下では、反政府勢力とみなされた多くの人が投獄され、罰せられた。

主要紙「自由時報」が16日、民進党の立法委員、黄国書氏の過去の監視活動について報じた。同氏は17日未明、フェイスブックで事実だと認め、謝罪。大学生だった頃、反体制派の友人と知り合い当局に目を付けられ、情報を提供するよう脅迫されたという。立法委員は任期満了まで全うするが、次の選挙には出馬しない意向を示した。民進党立法院党団(議員団)の蔡適応・書記長は、同氏の決定を尊重するとコメントした。

行政院(内閣)傘下の独立機関「移行期の正義促進委員会」(促進転型正義委員会)の陳雨凡・報道官は、移行期の正義は過去について明らかにし、向き合い、異なる階級や体制下の加害者や協力者の責任を協議することだと強調。1つのケースではなく、当時の監視体制の問題全体に目を向けてほしいとの考えを示した。

(郝雪卿、王承中、游凱翔/編集:楊千慧)

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