台湾で絶滅が危惧されているタイワンオオコウモリを知ってもらおうと、東部・花蓮県政府農業処は夜間の生態観察会を開催している。会場はタイワンオオコウモリが比較的よく姿を見せる花蓮市の北浜公園。自然観察の専門家が夜の公園を案内し、タイワンオオコウモリの生態と生息環境を解説する。
タイワンオオコウモリは台湾の野生動物保育法で保護が必要な野生動物第1級「絶滅危惧種」に分類されており、台湾全体の個体数は約500匹と推定されている。離島・緑島や亀山島にも分布するが、台湾本島で安定した個体群があるのは花蓮市のみ。昨年末時点の個体数は約160匹と推定され、市の緑地や生息環境は希少なタイワンオオコウモリを守る上で重要になっている。
観察会は20日から26日まで、計7回にわたり実施されている。参加者はタイワンオオコウモリの行動や食性、生態系での役割などについて学ぶ。オオバアカテツなどの餌となる植物をどのように利用しているのか、野外でどのような天敵や生存上の課題に直面しているのかも取り上げる。
かじられた果実や好んで利用する植物、夜空を飛ぶ姿などから、タイワンオオコウモリの暮らしに迫る。
花蓮県政府農業処によれば、北浜公園では8月から9月にかけて一部の果実が成熟する時期を迎え、タイワンオオコウモリが夜間に餌を探す様子を観察するのに適した時期だという。