台湾で製造された地球観測衛星「福衛8号」(フォルモサット8号)の初号機「FS8A」が8日夜、打ち上げのため、チャイナエアライン(中華航空)の貨物機で米国に輸送された。同社が人工衛星の輸送を担うのは6回目。
同衛星は国産光学センサーを初搭載している。北部・新竹市の国家宇宙センター(国家太空中心、TASA)が中心となり、産学共同で開発された。衛星8機で構成され、うち2機は1メートル未満の高解像度を持つ。
チャイナエアラインによると、初号機は部品を含めて重量が11トン以上あり、大型と超大型のパレット6台に固定して運搬。防振対策も施すなど細心の注意を払ったという。
初号機は11月に米カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられる予定。