ふ化直後の子ガメが無事に海に戻ることができるよう、南部・屏東県の離島、小琉球では13日と15日、ビーチクリーン活動が行われた。計358キロのごみが回収され、主催した交通部観光署(観光庁)大鵬湾国家風景区管理処は旅行者に対し、ウミガメの産卵を邪魔しないよう、海辺への夜間の外出を控えることを呼びかけた。
ビーチクリーンが行われたのは肚仔坪と美人洞の砂浜。同管理処は、海洋委員会海洋保育署が外部に依頼した調査結果を引用し、小琉球では今年、ウミガメが卵を産むために掘った巣穴を計19箇所確認されたと指摘。中でも、肚仔坪と美人洞の砂浜は重要な産卵場だと述べ、親ガメにきれいで安全な産卵環境を提供し、子ガメが海に向かって移動する際の障害物を取り除こうと、両地での清掃活動実施を決めたと説明した。
小琉球は台湾一のビーチリゾートで、ウミガメが多く生息する島としても知られる。毎年5~10月はウミガメの産卵期にあたり、7~8月にピークを迎える。